「常連客を丁寧な言い方に言い換えるとどんな言葉になるの?」
「ビジネスでも使える常連の言い換えを教えて!」
常連客とは、連日のようにお店やサービスを受けに来てくれる客のことです。
ただ、毎日のように来てくれるお客様に対して、「常連客さま、いつもありがとうございます」というのは変な話ですよね。
本記事では、常連客の丁寧な言い方を紹介します。
確かに、常連客って丁寧語ではありませんよね。
そのまま使ったら、ビジネスだと怒られそうですね。
そうだね。
本記事では、常連客の類語も紹介していくから、どれが適切な言葉なのかを考えてみてもらいたい。
常連客を丁寧な言い方に言い換えるとどんな言葉になる?
常連客を丁寧な言い方に言い換えるためには、常連客のあらゆる類語を知っておく必要があります。
常連客の類語は、以下のような言葉が適切ですね。
- 固定客
- リピーター
- お得意さま
- なじみの客
- 古参の客
- ごひいき
なるほど。
確かに、これらの類語を使えば、第三者の方に常連客の存在を伝えることはできますね。
たとえば、「あの方は、うちのお得意さまなんです」といえば、常連客を敬っていることが分かります。
そういう意味では、お得意さまという言葉はビジネスでも使うことができますね。
ですが、さきほど紹介した類語の中から、常連客である本人に使うことができる丁寧語はあるでしょうか?
たとえば、「まあ、お得意さま!いつもありがとうございます」とは言いませんよね。
では、どんな類語なら常連客である本人にも使うことができるのでしょうか?
「本人にいうなら、ごひいきが使えるんじゃない?」と思った方は大正解です。
確かに「いつもごひいきにしていただき、ありがとうございます」というセリフを聞いたことがありますよね。
ですので、ビジネスでもごひいきは使うことができます。
ただし、ごひいきは挨拶するときの1度しか使うことができません。
つまり、もう1度、その常連客の方に話しかけるとき、ごひいきという言葉は使えなくなります。
「そのときは、さすがにお客様でいいんじゃないの?」と思う方もいるはず。
しかし、お客様という言葉だと、常連客という意味を連想させることができなくなります。
ですので、常連客の丁寧な言い方とは、以下のような条件が揃わなければ言い換えと表現することはできません。
- 本人や第三者が聞いても、常連客という意味を連想させる言葉
- 何度も使える言葉
さて、分かりましたか?
常連客の丁寧な言い方とは、お客様の苗字なんです。
チェックインのとき、自分から名乗っていなくても「〇〇さま、ようこそおいでくださいました」と旅館の女将に声をかけられたら、本人は常連客扱いされたと感じることができますよね。
また、それを聞いていた第三者も、「顔を覚えられているということは、あの人は常連客なんだ」と理解することができます。
常連客の丁寧語として間違われやすいのは、御常連のお客様という言葉です。 ですので、常連客という言葉を丁寧な言い方にしたいときは、お客様の苗字を使ったほうがいいんです。
一見すると正しい敬語のように見えるのですが、御常連のお客様は二重敬語ですので相手からくどいと思われてしまいます。
以上、常連客の丁寧な言い方について解説しました。
もし、「丁寧語についてもっと知りたくなった!」と思った方は、ぜひ読んでおくといい書籍があります。
色々な丁寧語が覚えられるオススメの書籍
丁寧語や言葉の言い回しは、1度でも覚えておかないとなかなか使うことができないはずです。
つまり、丁寧語が苦手な方は、丁寧語の語彙力を高める必要があります。
ここでは、丁寧語や言葉の言い回しが覚えられるオススメの書籍をいくつか紹介しておきますね。
敬語の使い方が面白いほど身につく本
敬語の使い方が面白いほど身につく本は、ビジネスシーンに役立つ言葉選びが紹介されている書籍です。
これさえ読めば、間違いだらけの敬語を見直すことができるようになります。
美しい「日本語」の言いまわし
美しい「日本語」の言いまわしは、すべての言葉を和風に言い換える例文が紹介された面白い一冊です。
こういった言葉を知っていると、語彙力がある人だと思われるようになります。
まとめ
一流のホテルマンや旅館の女将は、お客様のお名前を間違うことはありません。
何故なら、それが基本的なおもてなしだからです。
そう考えると、常連客の丁寧語がお客様の苗字というのも納得できる話ですね。
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