ニッチの意味を理解すればビジネスで成功できる

「ニッチってどういう意味?」
「ビジネスにおけるニッチって何?」

「ニッチな商品はどうやって選べばいいの?」

聞き覚えはあるけど、なかなか意味が分かりづらい「ニッチ」という言葉。
ニッチは色々な分野で使われている言葉なので、意味を正しく理解できていない方も多いはず。
本記事では、ニッチの意味や正しい使い方を分かりやすく解説していきます。
ニッチの仕組みを理解することができれば、ビジネスで成功を収めることもできるんです。
ニッチとビジネスの関係についてもお話ししていきますね。

編集者・綾瀬編集者・綾瀬

ニッチ市場やニッチ産業って使うこともありますよね。ニッチってどういう意味なんですか?

編集長・菅野編集長・菅野

ニッチは「くぼみ」や「隙間」のことなんだ。
どうして隙間が市場と関係あるのか、詳しく紹介していくね。

まずは、ニッチの語源から解説していきますね。
ニッチの語源が分かれば、色々な分野で使われているニッチの意味も理解しやすくなるはずです。

ニッチとは?

ニッチの語源はへきがん(壁龕)だと言われています。
へきがんとは、寺院の外壁にくぼみを作り、そこに像を設置する技法です。
建築用語でもニッチが使われていますが、それはまさしく語源と同じ意味になります。

ですが、生物学やビジネス用語として使われているニッチは、語源のへきがんとは意味が異なります。
どのように語源の意味が転じていったのか、それぞれの項目ごとに解説していきますね。

建築におけるニッチは「くぼみ」

冒頭でもお伝えした通り、建築用語として使われているニッチは語源のへきがんと同じ意味です。
建築におけるニッチとは、小物を飾るためのくぼみを部屋や廊下に作ることを指します。
オシャレな室内を演出するために、ニッチを利用している住宅は多くなっていますよね。

階段で使われる建築のニッチ
こちらはアンシンハウズさんの手がける階段のニッチ。素敵ですね(^^)

他にも、玄関にニッチを設けることがありますね。
玄関のニッチに観葉植物を置けば、明るい雰囲気を作り出すことができます。
あとは、収納スペースを確保するために棚のニッチを施している部屋も素敵ですよね。
ニッチの空間をよりオシャレに見せたいなら、後ろに照明をつけて飾り物をライトアップするのがオススメです。

生物学におけるニッチは「生態的地位」

生物学におけるニッチは、生態的地位を意味します。
生態的地位とは、自身の生態系に適した環境で生活することです。
たとえば、深海魚は外敵の少ない深海で暮らすことで生存しているわけですね。
他にも、夜行性の動物たちは昼間に行動しないことで自分たちのテリトリーを形成することができています。
つまり、自分にとって適所な隙間を見つけることがニッチなんです。

編集長・菅野編集長・菅野

生物学のニッチは、人間社会にも当てはまります。
たとえば、学校や職場で休み時間になると、自然といくつかのグループに分かれますよね。
こういった行動もまた、自分にとっての生態的地位が形成されている証拠となります。

ビジネスにおけるニッチは「隙間」

ビジネスにおけるニッチは隙間を意味します。
ニッチの語源の意味は「飾りモノを入れるくぼみ」でしたが、その意味が転じて「自分にとっての適所な隙間」を指す言葉としてニッチが使われるようになりました。
なので、ビジネスでは「市場の中でまだ未開拓の隙間を狙う」ことをニッチと言います。
「ニッチな市場を見つけたところで儲けになるの?」と疑問に思うところですが、ニッチ市場にはライバルがほとんどいないため、シェアを独占すればかなりの収益が見込めるんです。
そのため、ニッチ市場は個人でもビジネスで成功させやすい市場だといえます。
たとえば、個人がインターネットビジネスで成功した話を聞いたことがあると思いますが、そのほとんどの人がニッチな商品やサービスを独占したことで儲けているわけですね。
つまり、ニッチについて正しく理解することができれば、誰でもビジネスチャンスをつかめるかもしれないんです。
実際のニッチ戦略については、本記事の最後にお話ししますね。

ニッチの対義語は「マス」

ニッチの対義語についても紹介しておきますね。
ニッチの意味は色々あると説明しましたが、「ニッチの対義語」と聞かれたときは「ビジネス用語で使われるニッチ」の対義語を指します。
ビジネスにおけるニッチは「隙間の市場」という意味になるため、対義語は「大衆的な市場」にならなければなりません。
ビジネス用語で「大量」「大衆」の意味がある言葉はマスですので、マスがニッチの対義語として正解ですね。
そのため、「ニッチ市場」の対義語は「マス市場」と使われることが多いです。

他にニッチの対義語があるとすれば、メジャーも当てはめることができます。
ニッチは「隙間の市場」ですので、取り扱っているニッチ商品はメジャーとは程遠いからです。
ただし、メジャーにはマイナーという明確な反対語があるので、マスと比べるとメジャーはニッチの反対語としては弱いかもしれません。

ニッチの類語は「マイナー」

ニッチの類語はマイナーが適切だといえます。
マイナーとは「小さい存在」「希少性」のことを指す言葉です。
ニッチ市場では、大手が取り扱っていない隙間のような商品を狙っていくことになりますので、「希少性の商品」と言われても仕方がありませんよね。
なので、「希少性」の意味を持つマイナーがニッチの類語としてはふさわしいでしょう。

もちろん、ニッチは「くぼみ」「隙間」の意味を持ちますので、そのままニッチの類語として使うことができます。
他にも、マイナーの意味である「小さい存在」「希少性」もニッチの類語と呼べそうですね。

さて、ここまでニッチについて色々と説明していきました。
それでは、いよいよニッチの使い方について解説していきたいと思います。

ニッチの使い方【例文つき】

ニッチの意味が分かっていれば、ニッチの使い方は簡単です。
どのようにニッチを使うのか、例文を見ながら理解を深めていきましょう。

例文
「トイレットペーパーを収納できるニッチをトイレに作りたい」

解説
建築用語におけるニッチは「くぼみ」を意味します。
トイレのように限られた空間だと、壁をくぼませて収納スペースを作る方法がありますよね。
なので、この例文でのニッチは正しい使い方となります。

例文
「フクロウは夜間というニッチを見つけたことで、同じエリアに棲んでいるタカとケンカすることなく共存できている」

解説
生物学におけるニッチは「適所」を意味します。
生き物は生存するために、自分が心地よい適所を見つけなければなりません。
フクロウは夜間という適所を見つけたことで、昼間に行動するタカと遭遇することなく生活できているわけですね。

例文
「ニッチな市場を見つけたので参入しようか検討している」

解説
ビジネスにおけるニッチは「隙間」を意味します。
大手企業だと手が出しにくい隙間市場に参入することができれば、個人でも市場のシェアを独占することができます。
最近では、ニッチ市場を狙っている中小企業も多いんです。

ここまでは、ニッチの正しい使い方についてお見せしました。
続いては、ニッチの間違った使い方も紹介しておきますね。

例文
「雨風にさらされ続けた岩肌には、巨大なニッチが形成されている」

解説
確かにニッチは「くぼみ」の意味もありますが、何かを設置するために意図的に行うことを指します。
単なる空洞を英語で説明したいなら「Hollow」を使うべきです。

例文
「うちの猫は人間の言葉を理解できるニッチな動物だ」

解説
ニッチの類語として「希少性」をあげることはできますが、それはあくまでビジネスにおけるニッチの話です。
この例文だと「賢い」とか「天才」のほうが相手に伝わると思います。

例文
「ダイエットはニッチ産業だ」

解説
ダイエットは典型的な大衆市場ですので、ニッチとは真逆といえます。
これが「ニッチなダイエット用品を探す」なら正しいのですが、例文では間違いとなります。

以上、ニッチの使い方について紹介しました。
ここまで読めば、ニッチの意味については一通り理解できたと思います。
きっと、今まで以上にニッチについて興味がわいてきたはず。
「ビジネスを成功させるニッチ戦略って何をすればいいの?」
「ニッチな商品ってどんなものがあるの?」
ニッチビジネスで成功したいなら、こういった知識も深めておく必要があります。
最後に、ニッチでビジネス展開する方法を紹介します。

ニッチの意味を正しく理解すればビジネスで成功できる

大衆市場は大手企業がお金をかけてシェアを独占しているため、中小企業や個人が参入するのは難しいです。
しかし、ニッチ市場に狙いをつけてビジネスをはじめていけば、誰でもビジネスを成功させることができます。
そうは言っても、本当にニッチビジネスで成功するのか、半信半疑の方も多いはず。
そこで、まずはニッチ産業の成功例を紹介したいと思います。

ニッチ産業の成功例は「部品」

ニッチ産業の典型的なモデルケースといえば機械の部品ですね。
機械の部品なんて、一般の人は欲しがりません。
しかし、機械の製造工場を持つ経営者からすれば、その部品がなければ商品を生産することができなくなります。
つまり、その機械の部品を製造するシェアを独占できれば、かなりの収益が見込めるわけです。
大手企業でも機械の部品を大量生産しているところはありますが、機械の部品は型が少し違うだけでも使い物になりません。
そのため、世の中で使われている機械の部品をすべて製造するのは、大手企業でも不可能なんです。
そこで、大手がわざわざ作らないような機械の部品を作り、そのシェアを独占した中小企業がニッチ産業で成功を収めたというわけですね。

ニッチ産業の成功例は機械の部品

さて、ニッチ産業の成功例で覚えておいてほしいポイントは、大手企業が参入しようと思ってもニッチにはなかなか手が出せないという事実です。
たとえば、あなたが狙っているニッチ市場に大手企業が気づいたとしても、参入できない理由があるならシェアを奪われることはありません。
逆に、「今はニッチであっても、のちのち大きい市場になるはずだ」と思えるニッチ市場の場合は要注意です。
あなたがニッチ市場の先駆者になったところで、大手企業が格安のサービスを提供してしまうとシェアを奪われてしまう恐れがあります。
なので、ニッチトップとして成功を収めたいなら、「のちのち大きくなるニッチ市場」ではなく、「大手企業が参入しづらいニッチ市場」を選ぶようにしましょう。
このことを理解しておけば、ニッチ戦略もスムーズに行うことができます。

ニッチ戦略は今まで誰もやらなかったことに着目する

ニッチ市場について説明すると、どうしてもニッチな商品ばかりに目が行きがちです。
ですが、ニッチなサービスに着目することも忘れてはいけません。
ニッチ戦略の王道は、「今まで誰もやらなかった」「誰も気づけなかった」市場に参入することだからです。
商品なら売れるかどうかを調べるのは簡単なので、大手企業に参入される恐れがあります。
しかし、サービスなら大手企業も気づいていない市場が眠っていることが多いんです。

ニッチ戦略の成功例として、コンビニエンストアをあげることができます。
今でこそ当たり前にあるコンビニですが、これは大手スーパーにはマネできないサービスであふれています。
まず、コンビニの便利さを引き立てているのが立地ですね。
コンビニは住宅地に作られていることが多いため、わざわざ遠くのスーパーまで行かなくても買い物を済ませることができます。
つまり、できるなら近くで買い物を済ませたいというユーザーのニーズに答えているわけですね。
また、24時間営業というサービスもニッチ戦略のポイントとなります。
「朝早く出かけるユーザー」や「帰りが深夜になってしまうユーザー」は、スーパーのサービスではカバーできない客層だからです。
そこに目をつけたコンビニは、24時間営業のサービスでニッチ層を確保したというわけですね。

編集長・菅野編集長・菅野

誰もやっていなかったことに、ビジネスの成功は眠っています。
もちろん、大手企業がやらなかった事業でビジネスを成功させるためには、それなりの問題も解決しなければなりません。
コンビニの場合、たくさんの店舗を出さなければ、コンビニのメリットである立地がいきてこないわけですね。
そこで、フランチャイズを採用してオーナーさんにお店を任せることで、コンビニはたくさんの店舗を作ることに成功しました。
こういったアイデアがあったからこそ、コンビニはニッチで成功を収めることができたんです。

ニッチな商品ばかりに目を向けるのではなく、「ユーザーがほしがっているサービスは何だろうか?」と考えることがニッチ戦略の秘訣となります。
最後に、ニッチ市場の見つけ方について解説していきたいと思います。

ニッチ市場の見つけ方で大事なのは「シェアを独占できるか」

ニッチ市場を見つけるのは簡単なんですが、収益が見込めるニッチ市場なのかを判断するのが大変といえます。
ニッチだからなんでもいい、というわけではないんです。
まず、どうして大手企業がニッチ市場を敬遠するのかを説明しておきますね。

大手企業がニッチ市場を敬遠する理由
  • 商品もしくはサービスをほしがっているユーザーが少ない
  • ユーザーが潜在的に望んでいるサービスは売れるかどうかが予想しづらい
  • ニーズはありそうだが、収益化させるまでの費用がかかりすぎる

これらの理由に共通していえることは、ニッチ市場はコストをかけてまでやる価値がある市場なのか?ということですね。
たとえば、ニッチなサービスをほしがっているユーザーが5000人規模だった場合、5000人以上の売り上げはどう頑張っても見込めないわけです。
また、ユーザーが潜在的に「こういったサービスがあったらいいのにな」と思っていたとしても、お金を払ってまで利用したいサービスになるかは判断しづらいですよね。
かりに実現できそうなニッチ市場だったとしても、収益化させるための正攻法が確立されていない場合、どこまでコストをかければ収益化できるのかが不透明という危うさがあります。
こういった理由があるため、大手企業はニッチ市場に本腰を入れて参入するのをためらっているわけです。

ただ、逆にいえばニッチな商品をほしがるユーザーのシェアを独占することができれば、ニッチ市場のデメリットは解決できるといえます。
5000人規模のニッチ市場だったとしても、5000人全員があなたの商品を買ってくれれば安定した収入源になりますよね。
ニッチ市場はやってみなければ分からない不透明さはありますが、1つしかサービスが存在しないのならユーザーは必ず利用してくれます。
そのことを考えれば、ニッチ市場で収益化させるためのコストがかかったとしても、最終的には元が取れるようになるんです。

では、どんなニッチ市場を選べばいいのでしょうか?
ニッチな商品やサービスは色々とありますが、オススメなのは以下のとおりです。

オススメのニッチ市場
  • 職人技でなければ成立しないニッチ市場
  • 独創性が重要視されるニッチ市場
  • グローバルニッチを視野に入れたニッチ市場

大手企業が簡単にマネできない代名詞といえば、やはり職人技ですよね。
どんなにAIロボットが発達しても、まだまだ職人技をマネできるレベルには達していません。
そんな職人技に独創性が加われば、そのニッチ市場には誰も近づくことができないわけです。
たとえば、「折り紙に特化したクリエイター」「筆で絵を描くクリエイター」の作品などがテレビで紹介されることがありますよね。
こういった芸術的な作品が欲しいというユーザーは一定数いますので、ネットで販売することでニッチ市場のシェアを独占することができます。

もちろん、すべての人が職人技を得られるわけではありません。
もし、それ以外でニッチ市場に参入したいと考えるのなら、グローバルニッチで勝負するといいです。
日本では売れないニッチ商品であっても、海外のユーザーがほしがることがあります。
世界に市場の目を向ければ、ニッチ市場は無限に広がっているのです。

まとめ

いかがでしたか?
ニッチについて理解できれば、ビジネスで成功することも難しくありません。
大事なのは「今まで誰もやらなかったサービス」をどのようにビジネス化させるかを考えることです。
アイデアさえあれば、誰でもニッチ市場で成功を収めることができるでしょう。