「ボーナスって意味ないの?」
「ボーナスのメリットやデメリットを教えて!」
「うちの会社はボーナス出るよ」と言われたら、やっぱり嬉しいですよね。
そのため、ボーナスが出るという理由が決め手となり、今の会社を選んだ方もいるのではないでしょうか?
ところが、ボーナスにはちょっとしたカラクリがあるんです。
もし、ボーナスの本当の意味を知ってしまうと、あなたもボーナスは意味ないと感じるかもしれません。
えっ?ボーナスって嬉しいものですよね。
そのボーナスが意味ないってどういうことですか?
もちろん、もらって嬉しいのがボーナスの最大のメリットだよ。
だけど、別の目的でボーナスを支給している会社もあるんだ。
そもそも、ボーナスとは?ボーナスはなぜもらえるの?
ボーナスの意味を考えるなら、まずはボーナスとはどういうものかを改めて覚えておきましょう。
ボーナスとは、日本語で賞与にあたる言葉です。
つまり、基本給とは別に労働者に支給される給与がボーナスとなります。
では何故、ボーナスはもらえるのでしょうか?
一般的に、ボーナスがもらえるタイミングは夏だと6月下旬から7月上旬、冬だと12月下旬に支給されます。
つまり、行事ごとの多い月はお金がかかるため、ボーナスを支給することで社員の私生活を手助けしているともいえるでしょう。
7月だと暑さがピークなので、他の月よりもクーラーを稼働させるので電気代がかかります。 こうした燃料代の手助けとしても、ボーナスは支給されているといえますね。
12月だと寒さがピークなので、他の月よりもストーブをつけるので灯油代がかかります。
以上、ボーナスの意味やボーナスがなぜもらえるのかを解説しました。
ここまで読んでも、「ボーナスが意味ないとは感じなかったけど」と思った方のほうが多いはず。
ですが、ボーナスにはあなたの知らない真実が隠されています。
ボーナスは意味ない?ボーナスの意味が揺らぐ本当の話
- ボーナスは基本給とは別にもらえる給与
- 7月、12月はお金がかかるからボーナスを支給することで生活の手助けをしている
こういったボーナスの意味を知れば、ボーナスが意味ないとは思えないはず。
ですが、ボーナスには思わぬ落とし穴もあるんです。
実は、ボーナスは会社の一存だけで減額もしくはボーナスカットをすることができます。
これの何が恐ろしいかというと、ボーナスカットは法律の観点から見ても違法ではないという点です。
ですので、「今年は会社の売上が悪かったのでボーナスは減額します」といっても、社員は文句をいうことができません。
さらに、ボーナスの減額は個人単位で行うこともできるため、「自分だけボーナスを減額された!」と叫んでも、誰も助けることはできないんです。
そもそも、ボーナスなんかよりも基本給をあげてもらったほうがありがたいとは思いませんか?
基本給なら月額でお金が支給されるため、夏や冬までボーナスを待つ必要すらありません。
ですが、会社は社員の基本給をできるかぎりあげたくない事情があります。
何故なら、労働者の基本給を理由もなく減額することは違法にあたるからです。
だからこそ、ボーナスは出るけど基本給の賃金を低く設定している会社が圧倒的に多いんですね。
この事実は、企業の求人票を見ればすぐに分かります。
たとえば、『ボーナスの平均の支給額は、基本給の1ヵ月分』と求人票に書いている会社って多いですよね。
ですが、実際に働いてみるとボーナスの金額が基本給よりも少ないことはよくあるんです。
しかし、基本給の金額は気軽に変動できなくても、ボーナスの支給額はいつでも変動できるため、このやり方は違法でもなんでもありません。
そう考えると、ボーナスの支給は会社の都合でどうとでもなるため、ボーナスはあるようでないものだと言えてしまうんですね。
これがボーナスは意味ないと言われるデメリットとなります。
もちろん、ボーナスがあると求人票に書かれていたのに、まったく出さないような横暴な会社はほとんどありません。 ですが、ボーナスの支給額が年々減額されている会社は、少なからずあるんです。 そう考えると、賃金を優先事項として仕事を選ぶときは、ボーナスが支給されるかよりも高収入かどうかで判断したほうがいいんです。
以上、ボーナスは意味ないと思える話を解説しました。
本当のボーナスとは、社員の実績に応じて臨時で支給される特別給与のことなんです。
だからこそ、他の社員も「自分も仕事を頑張ったらボーナスがもらえるかも!」とモチベーションをあげることができます。
ですが、定期的に支払われている2回分のボーナスは、言い方を悪くすれば、基本給を減らすために支給されているまかやしの給与と言えてしまうんです。
さて、ボーナスについての見方が変わってきた方は、これから紹介する書籍を手に取ってみてください。
賃金やボーナスについて理解を深めたいときに読むべきオススメの書籍
労働者だからといって、経営に関する賃金の仕組みを知っておかないと、いざというときに損をすることがあります。
もし、賃金やボーナスについてもっと理解を深めたいと思った方は、ぜひ実務Q&A シリーズ 賃金・手当・賞与・退職金を読んでおくといいです。
経営者向けに書かれた一冊ですが、労働者が読んでも役立つ内容が書かれています。
まとめ
ボーナスは得した気分になりますよね。
ですが、それが会社側の思惑でもあるんです。
もし、本当の意味で給与をあげたいと思っているときは、個人の成績によって支払われる賞与を狙うか、出世して基本給をあげるしかありません。
出世についてはこちらの記事で紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。
出世するときには兆候が表れる人もいます。出世の兆候を見逃さない方法を解説します。
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