魔境の意味や使い方はネットゲームと禅でまったく異なる

「魔境の意味や使い方を教えて！」
「魔境ってネットゲームだと意味が変わるの？」
「禅の教えにある魔境はどういう意味？」

言葉には、使う人間によって意味が変化するものがあります。
今回紹介する魔境という言葉も、ネットゲームで使われている意味と禅宗で使われている意味では、ニュアンスが異なっているんです。

本記事では、魔境の意味や使い方を3種類に分けて紹介していきます。

一般的な魔境の意味や使い方

まずは、一般的な魔境の意味から紹介しておきますね。

魔境とは、宗教や神話などで語られる悪しき存在（魔物や悪魔）がいる境界のこと。
その意味が転じ、常識では考えられない秘境として使われることも多いですね。

もし、魔境のイメージが沸かない方は、魔境の類語で考えると分かりやすいかもしれません。
魔境の類語は魔界や地獄ですので、こういった場所を想像してもらえば、魔境がどんなところか想像しやすいと思います。

ですので、魔境の対義語は天国や天界だと思っておけば間違いありません。

それでは、魔境の使い方を例文で解説しておきますね。

この例文のように、魔境は比喩表現として使われることが多いですね。
何故なら、実際に悪魔が住む世界に遭遇することはほとんどないからです。

ですが、禅で用いられている魔境は、比喩表現として使われているものではありません。

禅で用いられている魔境の意味や使い方

禅宗においても、魔境という言葉はたびたび使われています。
ですが、一般的に使われている魔境の意味とは少しニュアンスが異なるんです。

禅で使われている魔境とは、瞑想中に陥るトランス状態を意味する言葉となります。

つまり、瞑想をすることで精神世界をさまよっているときに、現実では考えられない存在（神や仏）に出くわすことを魔境と呼んでいるんです。

一般的な魔境と大きく違うところは、魔境から出てくる存在が自分の尊敬する存在という点ですね。
そのため、「自分は瞑想中に仏と出会えた！自分はすごい存在なんだ！」と錯覚しやすいと言われています。

こうした魔境に陥ってしまう事態を防ぐため、「偽物の仏が出たら槍で刺せ」という教えまであるんです。

ちなみに、キリスト教にも似たような魔境の話があります。
ですが、キリスト教の場合は精神世界に踏みこむと悪魔にそそのかされると言われているんです。

西洋と東洋では、やはり魔境の考え方が異なるのかもしれませんね。

それでは、禅における魔境の使い方も紹介しておきますね。

ちなみに、魔境に入る者は精神のバランスを崩すことから修行が足りないとも言われています。
そのため、禅宗で悟りを開いた人間ぐらいになると、もう魔境は見ないようになるそうです。

以上、禅における魔境の意味や使い方を解説しました。

最後に、ネットゲームで用いられている魔境の意味や使い方を紹介します。

ネットゲームで用いられている魔境の意味や使い方

ネットゲームで使われている魔境には、3つの意味があります。

たとえば、あなたはVRを体験したことがありますか？
VRとは、ゴーグルのような機械をつけて映像を見る装置のこと。

VRを使えば、あたかも自分がその世界に入り込んだような錯覚に陥ることがあるんです。
こういった状態を「魔境に入った」と表現することができます。

ただし、ゲームの没入感のことを魔境という人は、普段はゲームをしていない人が多いです。

ゲーマーが魔境という言葉を使う場合、だいたいは一般のプレイヤーがたどり着けない境地のことを意味しています。

たとえば、オンラインゲームだとランクマッチ（ユーザー同士が対戦すること）により、それぞれのユーザーに成績がつけられます。
つまり、オンラインゲームでは必然的に強いユーザーと弱いユーザーに区別されていくわけです。

このとき、ゲームが上手いユーザーの中でも一握りのユーザーだけが、さらに勝ち続けることができます。
こうした誰でもいけるわけではないランク帯のことを、ゲーマーたちは魔境と呼んでいるんです。

それでは、ネットゲームで使われている魔境の使い方も紹介しておきますね。

まとめ

魔境って、ちょっと重々しい言葉ですよね。
そんな魔境をどうやって自分なりに表現するか、考えてみるのも面白いかもしれませんね。

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