「アンマッチの意味や使い方を知りたい」
「アンマッチはミスマッチと何が違うの?」
よく耳にするのは、ミスマッチだと思います。
そのため、ついついなんでもかんでも「それはミスマッチだよ」と使ってしまいがち。
ですが、ミスマッチとアンマッチは意味が似てしますが、ニュアンスが異なる言葉なんです。
ぜひ、本記事で正しいアンマッチの使い方を覚えてくださいね。
アンマッチってあんまり聞かない言葉ですよね。
ミスマッチと何が違うんでしょうか?
ミスマッチとアンマッチの違いを知るためには、英語の意味を理解するといいよ。
そうすれば、アンマッチの意味がおのずと分かってくる。
アンマッチの意味を知りたいときは、英語の『unmatch』について理解しましょう。
そうすれば、ミスマッチの違いも自然と分かってくるはずです。
アンマッチの意味は英語の『un』を考えると分かりやすい
アンマッチは、英語で『unmatch』です。
『unmatch』は、『un』と『match』に分解することができます。
『un』の意味は、日本語だと『無』や『不』に当てはまる言葉です。
たとえば、『価値』や『可能』に『un』をつければ、『無価値』『不可能』になります。
『match』の意味は、日本語だと『合う』です。
では、『match』の前に『un』をつけたらどういう意味になるでしょうか?
正解は『合わない』です。
つまり、アンマッチの意味は『合わない』となります。
このように、アンマッチの言葉を分解してみると、どういう意味かが一目で分かるようになります。
もちろん、アンマッチの意味は他にもありますので、一緒に覚えておきましょう。
アンマッチは、採用の場面でよく使われる言葉でもあります。
あなたは、スキルアンマッチという言葉をご存知でしょうか?
スキルアンマッチの意味は『一致しない』『適合しない』
アンマッチは、企業が面接のときに使っている言葉でもあります。
では、企業側と応募者側がアンマッチしやすいポイントは何でしょうか?
それはスキルです。
たとえば、採用の応募資格に『アパレルの仕事を3年以上』と書かれていたとします。
もし、あなたがアルバイトでアパレルの仕事を3年以上していたら、この企業に雇ってもらえると思いますよね?
ところが、あなたが面接でアパレルの仕事を3年間していたと話したら、面接官に「いや、うちが欲しいのは正社員で3年間働いていた人なんだよね……」と言われてしまったらどうでしょうか。
この事例こそ、スキルアンマッチの意味に当たります。
つまり、人材のスキルが企業側が求めているスキルに一致しないことをスキルアンマッチといいます。
- アンマッチの『un』は日本語で『無』『不』
- マッチの意味は『合う』なので、『un』がついて『合わない』になる
- アンマッチはスキルが『一致しない』『適合しない』と使われることが多い
以上、アンマッチの意味を解説しました。
続いては、ミスマッチとアンマッチの違いについて紹介していきます。
ミスマッチの言葉を分解したら、どういう意味になるでしょうか?
ミスマッチとアンマッチの違いは『事実を知った後か前か』
ミスマッチとアンマッチの違いを知りたいときは、ミスマッチの意味もちゃんと理解する必要があります。
それでは、さきほどと同じように、ミスマッチを英語に置き換えて分解してみましょう。
ミスマッチは、英語で『mismatch』です。
『mismatch』は、『mis』と『match』に分解できます。
『mis』を日本語にすると、『間違える』『誤って』という意味です。
『match』の意味は『合う』ですので、『match』に『mis』をつけると『合うと思っていたが間違いだった』となります。
この『合うと思っていたが間違いだった』という言葉を辞典で使われているような表現に直すと、ミスマッチの意味は『釣り合わない』となります。
「アンマッチが『合わない』で、ミスマッチが『釣り合わない』?」
「結局、何が違うの?」
確かに、ミスマッチを『釣り合わない』と表現してしまうと、アンマッチとの意味が分かりづらくなりますよね。
ですので、アンマッチとの違うを考えるときは、『合うと思っていたが間違いだった』という言葉を思い出してください。
つまり、ミスマッチは合わないという事実を知った直後に使う言葉なんです。
そして、アンマッチは合わないという事実を受け入れたあとの状態を表現しています。
では、ミスマッチとアンマッチの違いを例文で比べてみましょう。
ミスマッチの例文
ホームページに職場の写真が貼られており、とてもアットホームな感じだったので好印象を受けた。
しかし、実際に就職してみるとギスギスした環境で毎日が辛い。
アンマッチの例文
この会社はライバルを蹴落とすのが当たり前のところだと先輩から聞かされていた。
でも、結果を出せば1年目でも高額のボーナスを用意してくれるので、お金が必要だった僕は覚悟を決めて入社した。
採用におけるミスマッチは、離職率を高めてしまう傾向にあると言われています。
何故なら、自分に合うと思っていたのに、実際は合わないと気づいてしまうからです。
しかも、ミスマッチの場合はいまだに解決策が話し合われていない状態のため、労働者側の不満がたまっていくわけですね。
一方、アンマッチの採用だと、すでに面接の段階で合わないことが判明している状態です。
そのため、労働者側が職務内容を妥協するか、もしくは採用側が労働者のスキルを妥協することに同意すれば、仮にアンマッチの職場であっても離職率は低くなります。
ここで、ミスマッチとアンマッチの違いが分かるもう1つのポイントを紹介しておきます。
実は、ミスマッチだけはプラスの意味でも使うことができるんです。
ミスマッチはプラスの意味で使うことができる
ミスマッチもアンマッチも、マイナスの意味で使われることが多いと思います。
ですが、ミスマッチだけはプラスの意味で使われることがあるんです。
それはデザインにおけるミスマッチです。
たとえば、デザイナーに商品のイメージを明確に伝えたはずが、まったく異なるデザインが届いてしまうことがあります。
もちろん、大抵はボツになってしまうのですが、ミスマッチしたおかげで新たな発見が生まれることがあるんです。
違うもの同士がうまく結びつくことが新たなものができる……それが芸術です。
そのため、デザインにおけるミスマッチは必ずしもマイナスの言葉ではないんです。
以上、ミスマッチとアンマッチの違いについて解説しました。
もちろん、ミスマッチとアンマッチが類語であることは間違いありません。
ここで、アンマッチの類語は何なのか整理してみましょう。
アンマッチの類語は日本語の『合わない』
アンマッチの類語は、日本語の『合わない』や『一致しない』です。
ですが、ミスマッチをアンマッチの類語と言っても問題はないでしょう。
使い方が異なるとはいえ、どちらも性質は同じだからです。
また、『合うと思っていたのにマッチしなかった』という事実を『ズレ』と表現することができますよね。
そのため、『ズレ』『誤差』『ギャップ』もアンマッチの類語として使うことができます。
以上、アンマッチの類語について解説しました。
最後に、アンマッチの使い方を例文で紹介していきます。
アンマッチの使い方を例文で解説
アンマッチの使い方を紹介していきます。
まずはこちらの例文をご覧ください。
この例文のアンマッチは正しい使い方でしょうか?
マッチングアプリで異性と出会ったが、写真とは異なるアンマッチな体型だった。
この例文では、出会った直後の話がされていますね。
そのため、この例文ならミスマッチのほうが適切です。
アンマッチの正しい使い方は、以下の例文となります。
マッチングアプリで出会った異性はアンマッチだったが、一緒にいて楽しかったので付き合うことにした。
この例文だと、マッチしていないことが判明していますが、問題はしっかりと解決していますよね。
これが正しいアンマッチの使い方となります。
まとめ
人生では、色々なことを選択しなければなりません。
そして、選択肢の中で完全にマッチするものを探すことはほぼ不可能です。
たとえば、ハローワークであなたが満足する仕事を見つけることができるでしょうか?
給与、賞与、勤務時間、勤務地……きっと、何かはミスマッチなものがでてくるはず。
つまり、ミスマッチだったものをアンマッチにできるかどうかで、あなたの人生は大きく変わってくると思います。
ぜひ、ミスマッチばかりだと嘆く人生で終わらず、アンマッチを受け入れて新しいことに挑戦してみてくださいね。
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