供述と口述の違い

「供述と口述の違いって何?」
「供述と口述はどんなときに使うのか、意味や例文を知りたい!」

日本語には、似たような言葉がたくさんあります。
今回は、供述と口述の違いについて紹介します。

まずは、供述と口述の意味をお話しします。
意味が分かれば、供述と口述の違いもおのずと分かってくるはずです。

供述の意味や使い方

供述とは、法的効力がある場所で働く人間から尋問されたときに意見を述べることです。

たとえば、裁判所で裁判官から尋問されたときに話した内容は供述となります。
他にも、警察署で警察官から尋問されたときも、同じく供述と表現することができますね。

このように、供述とは日常生活のお喋りで軽々しく口にするような意見ではなく、裁判所などで意見するときに使われる言葉となります。

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ちなみに、供述の類語に陳述証言があります。
どちらもほとんど意味は同じなのですが、少しニュアンスが異なります。

陳述と供述の違いは、証拠を集めている段階での意見か、主張する段階での意見かどうかです。
証拠を集めている段階だと供述主張する段階だと陳述が使われやすいですね。

供述と証言の違いは、意見を聞く相手が異なります。
供述は被害者や被疑者の意見です。
証言は証人として呼ばれた人物の意見となります。

以上、供述の意味や使い方を解説しました。

続いては、口述の意味を紹介します。

口述の意味や使い方

口述とは、口で意見を述べることです。
ただし、日常会話で話をするときに「口述してください」なんて言われることはほとんどありません。

口述は、自分より立場が上の相手に意見を求められたときに使う言葉となります。
だからこそ、口述試験口述筆記といった使われ方が一般的なんですね。

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口述という言葉は、口述試験と口述筆記以外で使われることはほとんどありませんね。

もちろん、相手から意見を聞いたときに文書として記録するときは「~と口述しており」と表現しても構いません。

以上、口述の意味や使い方を解説しました。

最後に、供述と口述の違いを例文も交えて紹介していきますね。

供述と口述の違いを例文で分かりやすく解説

供述と口述の違いは、広義で使えるかどうかです。
供述は法的な場所で発言するときに使える言葉ですが、口述ではそういった制限はありません。

そのため、警察が被疑者から取り調べで得た情報を「~と口述しており」と表現しても間違いではないんです。
ただし、供述という適切な言葉があるので、警察署や裁判所で相手から意見を聞いたときは『供述』を使ったほうがいいでしょう。

それでは、供述と口述の使い方が分かる例文もいくつかお見せしますね。


供述の例文

被害者の供述が決め手となり、無事に犯人を逮捕できた。

供述調書を作成した。

日本でも供述拒否権の権利がある。


口述の例文

口述試験に出そうな問題を予習した。

原稿を口述筆記した。

若い社員から真相につながる口述を得た。

まとめ

今回は供述と口述の違いについて解説しました。
どちらも日常会話では使わない言葉ですが、供述の意味を理解していれば、刑事ドラマのセリフもスッと入ってくるかもしれませんね。


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