お心遣いありがとうございますはプレゼントをもらったときに使う言葉

「お心遣いありがとうございますの意味や使い方がよく分からない」
「お心遣いありがとうございますは、プレゼントをもらったときに使う言葉なのか教えて!」

正しく理解していないのに、なんとなく使っていた言葉って多いですよね。
お心遣いありがとうございますも、そんな言葉の1つだと思います。

本記事では、お心遣いありがとうございますの意味や使い方を例文も交えながら解説していきます。

編集者・綾瀬編集者・綾瀬

お心遣いとお気遣いの違いって、いまいちよく分からないんですよね。

アウトプット編集長アウトプット編集長

そうだね。
お心遣いとお気遣いの違いも紹介しておくから、ぜひ参考にしてほしい。

お心遣いありがとうございますの意味を分かりやすく解説

まずは、お心遣いありがとうございますの正しい意味を理解しましょう。
正しい意味を理解できれば、お心遣いありがとうございますという言葉は、プレゼントをもらったときに使うことができるのかも分かってくるはずです。

お心遣いありがとうございますという言葉は、正しくいうとお心遣いいただきありがとうございますになります。
つまり、お心遣いをいただいたことへの感謝の言葉なんです。

「じゃあ、お心遣いってどういう意味?」と思う方も多いはずなので、意味を分かりやすく紹介しておきますね。
お心遣いとは、心を使う(遣う)ことを意味した言葉であり、簡単にいってしまえば思いやりの心を表現しています。

ですので、お気遣いありがとうございますは、こんな私に思いやりの心を見せてくれてありがとうと感謝している言葉なんです。

ただし、お心遣いには『思いやりの心』という意味だけでなく、『お金』を表す言葉にもなるので忘れないでおきましょう。

アウトプット編集長アウトプット編集長

香典を受け取ったときに、「お心遣いありがとうございます」と言いますよね。
このことからも分かる通り、お心遣いはお金を意味する言葉でもあるんです。

以上、お心遣いありがとうございますの意味を解説しました。

ただ、日本語にはお心遣いと似たような言葉があるため、どんなときに使い分けたらいいのか困ることがありますよね。
たとえば、お心遣いお気遣いはどう使い分ければいいのでしょうか?

お心遣いとお気遣いの違いを例文で解説

お心遣いとお気遣いの違いが分からず、どういうときに使い分けたらいいのか困っている方も多いはず。
ですが、お心遣いとお気遣いの違いは、意外と簡単に覚えることができます。

まず、さきほど紹介したとおり、お心遣い思いやりの心を表現した言葉です。
人間は心を動かされたときにしか行動しません。
だからこそ、日ごろの感謝を伝えるために、お中元やお歳暮ではモノを送る習慣があるんですね。

一方、お気遣いとは、気を使う(遣う)ことです。
ただ、気という表現だとザックリしているため、どうしても言葉の意味をイメージしづらい方も多いはず。
ですので、気を意識という言葉に置き換えて考えると分かりやすいと思います。

人間は、無意識に行動することってありますよね。
たとえば、目の前で誰かが悲しんでいたら、「大丈夫ですか?」と無意識のうちに声をかけるはず。
こういった行動を気遣いといいます。
そして、気を使ってもらった相手には「お気遣いありがとうございます」とお礼をいうわけです。

このことからも分かるように、一般的にお気遣いはモノをもらったときには使えない言葉となります。

お心遣いの場合は、相手の気づかいが嬉しいときにも使えますし、何よりモノを受け取ったときにも使える言葉なんです。
これが、お心遣いとお気遣いの決定的な違いとなります。

それでは、お心遣いとお気遣いの使い方を例文でチェックしてみましょう。


お気遣いの例文

地下鉄の乗り方が分からずに困っていたら、近くにいた若者が丁寧に教えてくれた。
「お気遣いありがとう」とお礼を言ったあと、電車に乗り込んだ。

基本的に、お気遣いは目上の方に使う言葉です。
ですが、初対面の方に親切にしてもらったのなら、たとえ年下であっても礼を重んじるのが常識だと思います。


お心遣いの例文

まだ入社して間もないというのに、ケガのせいで1週間も入院することになった。
仕事をクビにならないかと不安に思っていた時、上司が花をもって見舞いに来てくれた。
「お心遣いありがとうございます」と言いながら花を受け取ると、上司が「仕事のことは心配するな」と声をかけてくれた。
胸が熱くなった。

お心遣いは目上の方に対して使う言葉ですので、見舞いにきてくれた上司に感謝を伝えるときには無難な言葉だといえますね。
かりに花をもって来なかったとしても、上司がわざわざ病院まで足を運んでくれたのなら、お気遣いよりもお心遣いと表現したほうがいいかもしれませんね。

以上、お気遣いとお心遣いの違いを解説しました。

それでは、いよいよ本記事のメインである『お心遣いありがとうございますは、プレゼントをもらったときに使ってもいい言葉なのか?』を紹介します。

お心遣いありがとうございますはプレゼントをもらったときに使うべき言葉?

ここまで記事を読んでいれば、お心遣いありがとうございますはプレゼントをもらったときにこそ使うべき言葉ということが分かりますよね。
ただし、プレゼントを持ってきた相手によっては、お心遣いありがとうございますを使わないほうがいい場合もあるので、その理由は覚えておきましょう。

まず、お心遣いありがとうございますは目上の方に使う言葉ですので、上司の方からプレゼントをもらったときは「お心遣いありがとうございます」とお礼をいうべきです。

ですが、友達や大好きな人がプレゼントを持ってきた場合、お心遣いありがとうございますと言うべきではありません。
お心遣いありがとうございますは敬語表現ですので、プレゼントをもらったときに使ってしまうと「えっ?どうして他人行儀なの?もしかして、いらなかった?」と誤解されてしまうからです。

ですので、お心遣いありがとうございますは目上以外の人には使わないようにしましょう。

アウトプット編集長アウトプット編集長

プレゼントを持ってきた相手が役職が高い人の場合、「お心遣いありがとうございます」と訳さず、「お心遣いいただき、ありがとうございます」と言ったほうがいいかもしれません。
それこそ、会社の社長にプレゼントをいただいたときには、言葉遣いを改めるべきですね。

まとめ

お心遣いありがとうございますは、日常生活でも使うことが多い敬語表現です。
ぜひ、正しい知識を身につけて使いこなしましょう。


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