キーエンス死亡というキーワードが存在する2つの理由

「キーエンスを検索していたら死亡って出たんだけど、これってどういう意味？」
「キーエンスの正しい評判を教えて！」

キーエンスは自動制御機器や測定機器といった精密機械を製造し、販売する企業です。
キーエンスの時価総額は国内ランキングで3位（2021年度）であることから、他国からも高く評価されている大企業なんです。

ところが、そんなキーエンスを調べてみると『キーエンス死亡』というキーワードが出てくるんですよね。
こういったキーワードを見つけてしまうと、就活中の学生さんやその親御さんはすごく不安になると思います。

本記事では、どうしてキーエンス死亡というキーワードが存在するのかを紹介します。

編集者・綾瀬

大手で働きたい人からすれば、キーエンスに就職するのは夢ですよね。
ただ、やっぱり『キーエンス死亡』というキーワードを見てしまうと、ちょっと気になってしまいますね。

アウトプット編集長

そうだね。
他にも『キーエンスやばい』『キーエンスやめとけ』といったキーワードも合わせて検索されているから、キーエンスに対する不安はどんどん大きくなってしまうはず。

本記事では、どうしてキーエンス死亡というキーワードが存在するのか、その真意を分かりやすく紹介していくね。

キーエンス死亡というキーワードが存在する2つの理由

キーエンス死亡という穏やかではないキーワードが存在する理由は、以下のとおりです。

キーエンス死亡というキーワードが存在する理由

過重労働を例えた表現
キーエンスは終わっているという表現

どういうことなのか、それぞれの理由についてより分かりやすく解説していきますね。

過重労働を例えた表現

『キーエンス死亡』というキーワードを見た人は、きっと「過去に、キーエンスで死亡事故が遭ったの？」と思ってしまったのではないでしょうか？

誤解がないように説明しておきますが、キーエンスの社内で死亡事故が起こったことはありません。
本当にそんなことがあったら、今頃ニュースで取り上げられているはずです。

では何故、キーエンス死亡というキーワードが存在しているのでしょうか？
これは、キーエンスの過重労働を例えた表現なんです。
つまり、「キーエンスは激務すぎて死にそう！」という状況を『キーエンス死亡』と例えているわけなんですね。

ただ、この話を聞いて「なんだ、そういうことか。安心したよ」と思う人はいないですよね。
逆に、「じゃあ、キーエンスってどれくらい激務なの？」と不安が強まってしまったはず。

もちろん、キーエンスに入社した新入社員たちが、初日から過重労働の現実に直面することはありません。
むしろ、キーエンスは福利厚生がしっかりとした会社ですので、土日はちゃんと休むことができます。

ただ、仕事を覚えてくる頃には、1日にこなさなければならない業務がたくさん増えてきます。
キーエンスの時価総額は日本でトップ3に入りますので、それぐらい仕事（依頼）があるのは当然なんです。

とはいえ、キーエンスは激務をこなした社員には、それに見合う給与を支払うことでも有名なんですよね。
なんと、社員の平均年齢35.8歳に対して、平均年間給与は2,110万円という他社では考えられない金額が支払われているんです。
「キーエンスに勤めれば、20代で年収1,000万となり、30代には新築を購入できる」といわれるぐらいですので、大手でバリバリ働きたいという方にはオススメの企業なんです。

キーエンスは終わっているという表現

死亡という表現は、他の意味に置き換えることができます。
たとえば、『終了』『終わっている』といった言葉ですね。
つまり、『キーエンス死亡』は「キーエンスの偉業は過去の話。今のキーエンスは終わっている」という意味で使われているんです。

では何故、キーエンスほど有名な大企業が終わっていると思われているのでしょうか？
それは、キーエンスで実施するようになった勤務管理のやり方に問題がありました。
なんと、キーエンスは社員が営業車として使っているすべての車にGPSを取りつけると発表したのです。
これにより、社員たちは常に会社に行動を監視されるようになったため、「キーエンスは終わっている」というイメージがついてしまったわけですね。

ただ、キーエンスが営業車にGPSをつけたのには、それなりの理由があります。
実は、提示された勤務時間と実際の勤務時間が合わない社員がいたのです。
つまり、残業手当を水増ししていたわけですね。
こういった不正が発覚したため、キーエンス側からすれば、社員たちの正しい勤務時間を把握するためにGPSの導入を余儀なくされたといえます。

そもそも、営業車にGPSを取りつけている企業はキーエンスだけではありません。
こういった風潮は徐々に当たり前となっていくと思いますので、これだけの理由でキーエンスは死亡した（終わっている）と判断するのは間違っているといえるでしょう。