「医者から危篤だと言われた祖父が、なかなか死なないのはどうして?」
「身内が危篤なのになかなか死なないとき、どんな行動を取ればいいのかを教えて!」
現在の医学なら、その人が危篤状態なのかを判断することができます。
ですので、近親者は心の準備をする余裕が生まれやすいです。
ところが、危篤だと聞いていたのに、なかなか死なないこともあるんです。
そんなとき、あなたが取るべき行動を紹介しておきます。
近親者の死に直面する機会は少ないため、近親者が危篤状態のときにどうすればいいのかが分からず、困ってしまう方って多いんですよね。
本記事では、身内が危篤状態のときにあなたがやるべきことを分かりやすく解説します。
危篤なのになかなか死なない理由
危篤とは、その人の寿命が長くない状態のこと。
医師が危篤を判断するポイントは以下のとおりです。
- 危篤者の病気
- 現在のバイタルサイン
- 医師の経験
こういったポイントを総合的に判断し、医師は危篤状態であることを近親者に告げます。
その後、おおよその寿命についても教えてもらえますので、近親者の方は心の準備をしておく必要があるんです。
ところが、「余命、あと1ヵ月です」と言われた患者が何度も持ち直し、半年経った現在もなかなか死なないという事例は結構多いんです。
ただ、医師から身内の危篤を告げられた近親者からすれば、「危篤って、助からない状態を意味する言葉だよね?どうして死なないの?」と不思議に思ってしまいますよね。
ですが、こればかりは医師の判断を責めることはできません。
何故なら、人間の生きようとする力は個人によって異なるからです。
ですので、危篤状態から持ち直し、何ヵ月も余命が伸びることはよくある話なんです。
ただし、勘違いしてはいけないことがあります。
それは、危篤状態であることには変わりないという事実です。
つまり、危篤の方はいつ亡くなってもおかしくはない状態ですので、あなたは危篤状態の方がいつ亡くなってもいいように、事前にあらゆる行動を取っておく必要があります。
では、身内に危篤の方がいた場合、どういう行動を取ればいいのでしょうか?
近親者が危篤のときにあなたが取るべき行動
近親者が危篤のときに、あなたが取るべき行動は以下のとおりです。
- 親戚やお世話になっている方に電話する
- 会社の上司に事情を説明する
- 葬儀屋を手配する
何故、こういった行動が必要なのか、より分かりやすく解説していきますね。
親戚やお世話になっている方に電話する
まず、近親者に危篤状態の方がいるときは、何よりも先に近親者の親戚に電話をしなければなりません。
何故なら、親戚の中には遠くに住んでいる方もいるため、早く連絡しないと死に目に会えない可能性があるからです。
ですので、親戚にはすぐに連絡を入れましょう。
次に、危篤状態の方がお世話になっている人がいるときは、電話で連絡しておくのが礼儀だと思います。
分かりやすくいえば、危篤状態の方が亡くなったあとの葬式に呼ぶ予定がある人ですね。
もちろん、すべての方に連絡する必要はなく、家族ぐるみの付き合いをしているぐらい仲がいい人物が対象となります。
親戚が多い方は、危篤の話を1人に伝えたあと、あなたの代わりにどんどん伝えてもらうといいです。
会社の上司に事情を説明する
身内に危篤状態の方がいることを親戚に伝えたら、今後は会社の上司に事情を説明しましょう。
何故なら、危篤状態の方がなくなったら仕事を休む必要がありますので、結果として会社に迷惑がかかってしまうからです。
ただし、さきほども説明したとおり、危篤状態の方はいつ亡くなるかが分かりません。
そのため、危篤だからといって、いつまでも仕事を休むことは難しいです。
だからこそ、前もって上司に相談しておけば、周りの人たちに協力してもらえます。
たとえば、病院から連絡があったとき、すぐに同僚が仕事をフォローしてくれるようになりますので、必ず上司の方に相談しておきましょう。
会社の方針はそれぞれ異なりますので、そういう意味でも、まずは相談してみることが重要なんです。
葬儀屋を手配する
なかなか死なないといっても、危篤だと宣告された以上、必ずいつかは最期が訪れることになります。
ですので、今のうちに葬儀屋を手配しておきましょう。
葬儀屋を手配しておけば、亡くなったあとに行う葬儀に関する面倒な手続きは葬儀屋の方がすべて行ってくれるからです。
もし、いつもお世話になっているお坊さんがいるときは、その方に葬儀をお任せするのが1番だと思います。
ただし、お坊さんにとっては商売で儲ける絶好のタイミングですので、葬儀についてなんの知識もないと、あれこれオプションをつけられてしまい、最終的には予算以上の葬儀代を出すことになるので注意してくださいね。
ですので、「葬儀の予算はなるべく抑えたい」と思っている方は、しっかりとプランが選べる葬儀屋にお願いするといいです。
たとえば、やさしいお葬式なら5種類のプランから葬儀を選ぶことができます。
- 火葬のみを行うプラン(仏具なし)
- 火葬のみを行うプラン(仏具あり)
- 告別式と火葬のみを行うプラン
- 通夜・告別式・火葬を行う一般的なプラン
- 30人以上が参列できる大規模プラン
このように、やさしいお葬式ではプラン内容が分かりやすくなっていますので、予算に合わせた葬儀を選ぶことができるんです。
以上、近親者が危篤のときにあなたが取るべき行動を解説しました。
最後に、危篤なのになかなか死なないからといって、やってはいけないことも紹介しておきますね。
危篤なのになかなか死なないからといって、やってはいけないこと
危篤なのになかなか死なない状況は、親族にとって負担が増える状況でもあります。
何故なら、危篤だと聞かされるたびに親族が集まらなければならないからです。
そのため、他に予定があったとしても、キャンセルしなければなりません。
きっとあなたも、危篤なのになかなか死なない近親者のせいで、疲れがたまってくるはずです。
だからいって、あなたがやってはいけない言動がありますので、ぜひ覚えておきましょう。
- 誰かに「危篤なのに、なかなか死なない」と愚痴をこぼす
- 飲みに行ったり、遊びに行ったりする(とくに旅行はNG)
まず、「危篤なのに、なかなか死なない」という言葉は、口が裂けても言ってはいけません。
本来、危篤から持ち直すことは家族にとっては嬉しいことだからです。
それなのに、「危篤なのに、なかなか死なない」と言ってしまったら、身内の死を望んでいるように聞こえてしまいます。
ですので、どんなに心労の原因となっていても、絶対に第三者には愚痴らないようにしましょう。
また、危篤の方がいつ亡くなるか分からない状況では、飲みに行ったり、遊びに行ったりするのは控えましょう。
何故なら、その現場を誰かに見られたら「身内が苦しんでいるときに何をしているんだ!」と思われてしまうからです。
ですので、もしお見舞いで疲れたときは、自宅の中でストレスを発散しましょう。
自宅の中なら何をしていてもバレることはありませんので、あなたがリラックスできることを思う存分やってください。
まとめ
危篤なのになかなか死なない状況は、親族にとっては負担になることが多いです。
ですが、大切な人との最期の時間が長くなると考えれば、それはとても幸せなことだと思います。
ぜひ、悔いが残らないように、危篤状態の方に最期のお別れをしておきましょう。
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