考えすぎる人は頭がいい

「考えすぎる人は頭がいいの?」
「考えすぎることは良くないって聞くけど、本当のところはどうなの?」

人間は考える生き物です。
考えることで効率的な方法を思いついたり、行動に伴うリスクを予測したりすることができます。
だからこそ、人間は文明を築くことができたんです。

ですが、考えるという行為について、様々な意見が存在します。
ときには、「考えすぎるのは良くない」という方もいらっしゃいますよね。
では、本当に考えすぎるのは良くないのでしょうか?

本記事では、考えすぎる人は頭がいい事実を紹介していきます。

編集者・綾瀬編集者・綾瀬

考えすぎるって、悪い意味で使う人が多いですよね。

アウトプット編集長アウトプット編集長

そうだね。
まずは、どうして考えすぎることが良くないと言われるようになったのか、その背景について説明したいと思う。

考えすぎることが良くないと言われる背景

あなたも、『考えすぎる=良くないこと』というイメージがあるのではないでしょうか?
そういうイメージをもってしまうのも無理はありません。
何故なら、現在の日本社会は考えすぎることが良くないという風潮があるからです。

とくに、社会人になると行動力が問われることが多くなりますよね。

「考えるより動け」
「考えている間は何も始まらない」
「考えることも大事だが、やってみないと経験が増えない」

こういった考え方がビジネスでは優遇されますよね。

もちろん、行動を優先する考え方が間違っているわけではありません。
行動と思考は密接な関係にありますので、行動から得られる情報も思考を育てることになるからです。

ですが、「頭がいい人間は情報を瞬時に理解し、行動に移せる人のこと。だから、考えすぎて行動できない人は頭が悪い人」という風潮は問題だといえるでしょう。

確かに、頭がいい人の中には、情報処理が人よりも優れている方がいます。
間違いなく、彼らは頭がいいです。

ですが、考えすぎることが結果につながらないという考え方は間違っています。
むしろ、考えすぎるぐらい思考をフル回転させたからこそ、最良の一手を導き出すことができる天才たちもいるんです。
そのことがよく分かる職業を紹介します。

考えすぎる人は頭がいいことが分かる3つの職業

瞬発的に行動できる人も頭がいいですが、考えすぎる人も同じぐらい頭がいいです。
その理由が分かる職業を3つ紹介していきますね。

哲学者

哲学者は、考えることが仕事といえる職業ですね。
彼らは四六時中、思考を巡らせています。

すでに大筋の考え方が浮かんでいたとしても、その考えをすぐに発表することはありません。
何故なら、「これでは多くの人に共感する考えとはいえない」と思い、より完璧な答えを追求し続けるからです。

古代ギリシャの哲学者であるソクラテス・プラトン・アリストテレスの言葉が、今なお人々の心に刻まれているのは、彼らが考え抜いて出した答えだからなんです。

現代では、ドイツの哲学者・ニーチェの言葉が若者たちの心に刺さると取り上げられることが多いですね。
ニーチェは1900年に亡くなった方なので、実に100年以上前に考えられた言葉が名言として語り継がれています。

きっと、100年後でも人の心を動かせる言葉は、考えすぎる人にしか思いつかないのではないでしょうか?

プロ棋士

将棋のプロや囲碁のプロを棋士と呼びます。
プロ棋士は、何手先まで考えているか知っていますか?
なんと、30手先まで読みながら次の一手を考えるそうです。(無駄な手も含めたら100手ぐらいは読めるそうです^^;)

プロ棋士は持ち時間がなくなるまで、どの手が最良の一手かを頭の中で考え続けます。
傍からみれば、1つの駒を移動させるだけの作業です。
ですが、その一手が対局を大きく変えてしまうこともあります。
だからこそ、考えすぎるぐらい考え抜いてから行動するんです。

プロ棋士以上に頭がいいビジネスマンはほとんどいません。
そう考えると、考えすぎる人がいかに頭がいいのかが分かるはずです。

国のトップ(大統領、内閣総理大臣など)

最後に、大統領や内閣総理大臣といった国のトップについても触れておきますね。

国民の中には、国のトップに対して「自分勝手な考えで政治を行っている」「現状を分かっていないで判断している」といった批判的な意見を持つ方もいるはずです。
ですが、それは誤解しています。
国のトップに立つ人はこれ以上ないぐらい時間をかけて熟慮したうえで、あらゆることを決断しているんです。

たとえば、パンデミックが起こったとき、国のトップは関係各所から現在の状況や予想される問題を聞きます。
それから、話を聞いた中で必要だと判断した専門家を呼びます。
パンデミックなら、ウイルス研究で権威のある人物ですね。
すべての話を聞いたあと、その情報をもとに国にとって最良の案を決断することになります。

1つの決断で、国の命運が揺らぐことにもなりかねません。
だからこそ、国のトップは何度も考えを巡らし、国や国民にとって何をするべきかを慎重に判断しているんですね。

国のトップが深く考えてくれたからこそ、私たちは今の生活を続けていくことができています。
そう考えたら、考えることがいかに重要なのかが分かってくるはずです。

まとめ

すぐに行動できる人も頭がいいですが、考えすぎる人も同じぐらい頭がいいんです。

あなたは行動と思考、どちらを優先しますか?
それを決めるのはあなた次第です。


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