上司に申し出る女性

「申し出ると届け出るの違いって何?」
「申し出ると届け出るの使い分けを教えて!」

状況によっては、申し出るを使うべきなのか、届け出るを使うべきなのか迷うことも多いはず。

たとえば、退職しようと思っているときは、まず上司に申し出るべきでしょうか?
それとも、退職願を届け出るべきなのでしょうか?

本記事では、申し出ると届け出るの使い方を分かりやすく解説していきます。

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申し出ると届け出るを上手に使い分けられるようになりたいときは、それぞれの意味を正しく理解しましょう。
そうすれば、申し出ると届け出るの使い分けもおのずと分かってきます。

申し出るの意味

申し出るとは、自分より立場が上の人に意見をいうことです。

「意見がある人は申し出てください」といったセリフは、ドラマでもよく聞きますよね。

なお、申し出るのは相手に直接でなくても大丈夫です。
たとえば、メールでも申し出ることができます。

ただし、メールで申し出るときは緊急性の低い内容、もしくはさほど重要ではない内容のときだけにしておきましょう。

仕事で忙しい社会人がメールを常にチェックできるわけがありませんので、すぐに伝えなければならない重要な内容は本人に直接申し出たほうがいいです。

ちなみに、申し出るという言葉を言い換えるなら願い出るになります。
何かをお願いしたいときは、申し出るよりも願い出るといったほうがいいかもしれませんね。

以上、申し出るの意味を解説しました。

続いては、届け出るの意味を紹介します。

届け出るの意味

届け出るとは、学校・会社・役所といった場所に書類を提出することです。
ただし、書類ではなく、口頭で説明することもできます。

たとえば、よく警察署に被害を届け出ると言いますが、届ける本人は書類を持っていくわけではありませんよね。
被害を届け出る本人は口頭で説明し、その内容を警察官が書き留めるわけです。

ですので、届け出るという言葉は書類を出すときに使うこともできますし、口頭で説明するときも使うことができるんです。

以上、届け出るの意味を解説しました。

それでは、いよいよ申し出ると届け出るの正しい使い分けを紹介したいと思います。

申し出ると届け出るの使い分けを例文で分かりやすく解説

さきほども説明したとおり、届け出るには『書類を出す』という意味と『口頭で説明する』という意味があります。
そのため、「申し出ると届け出る、どっちを使えばいいのかな?」と迷ったら、届け出るを使ってしまえばだいたい正解できてしまいます。

ただし、一般論では「申し出るは説明すること」であり、「書類を提出するのは届け出ること」というイメージが強いです。
ですので、基本的には説明するときは申し出るを使い、書類を提出するときは届け出るを使ったほうがいいでしょう。


例文1・生徒から情報を求めるケース

「昨日の夕方、学校の窓が割られているのが発見されました。
何か知っている方は先生に申し出てください

この例文の場合は、相手からの説明を待っていることが分かりますね。
何か書類が必要なわけではないので、申し出るを使うのが正解となります。


例文2・市役所に書類を持っていくケース

手続きに必要な書類を市役所に届け出るように言われた。

どんな書類が必要であるにせよ、目的地に書類を持っていくときは届け出るを使いましょう。
口頭で申し出たところで、書類がなければ受理されません。


例文3・退職する場合のケース

明日の朝、上司に退職願を届け出ることにした。

このケースでは退職願を出すことが前提ですので、届け出るが正解となります。
ただし、退職願ではなく、退職することを伝えるだけなら「退職を申し出る」でも間違いではありません。

まとめ

何かを伝えるときは申し出る。
何かを提出するときは届け出る。

そう覚えておけば、申し出ると届け出るの使い方を間違えることはありません。
ぜひ、参考にしてみてください。


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