芋づる式に取れた芋

「芋づる式ってどういう意味?」
「芋づる式の悪い意味と良い意味の使い分けを教えて!」

学生のときに聞いたことがあるけど、いまいち詳しい意味が頭に入っていない言葉ってありますよね。
芋づる式という言葉も、そんな言葉の1つだと思います。

本記事では、芋づる式の悪い意味や良い意味の使い分けを紹介していきます。

芋づる式の意味と由来

芋づる式の意味を知るためには、まず由来を覚えておく必要があります。
つまり、芋がどのように育っていくのかを理解しなければ、芋づる式の意味を想像することはできません。

芋は、地中深くに根を張って育っていきます。
その根から成長していく部分こそ、私たちがよく食べているサツマイモというわけです。

そして、芋は上から下まで根とクキでつながっています。
ですので、地上に生えている芋のクキを引っ張るだけで、地中に埋まっている芋をいっぺんに引きずり出すことができるんです。

芋づる式のイラスト

こうした芋づるの特徴から意味が転じ、1つのことを行うとそれに関連する事柄が次々と現れたり、判明したりすること芋づる式といいます。

では、芋づる式はどんなときに使う言葉なのでしょうか?
続いては、芋づる式を使った例文を紹介していきます。

芋づる式の悪い意味と良い意味の使い分けが分かる例文

芋づる式の意味は分かっても、どうやって使えばいいか、いまいちよく分からない方も多いはず。
そこで、ここでは芋づる式を悪い意味で使った例良い意味で使った例に分けて紹介しますね。
それぞれの使い分けを見れば、芋づる式の使い方も自然と覚えられると思います。

芋づる式の悪い意味の使い方

退職について芋づる式で説明した例文

会社の不正が発覚したことで、退職者が芋づる式に増えていった。

退職者が続出すると人手が足りなくなるので、会社は業務に支障をきたすことになります。
ですので、会社側からすれば、退職者が芋づる式に増えることは悪いことしかありませんね。


調査について芋づる式で説明した例文

税務署の調査が入り、不正経理の実態が芋づる式に判明した。

こちらの例文は、税務調査でよくある話ですね。
たとえば、2020年度の税務調査で調べ始めていたのに、実際には10年間も不正経理を続けていたことが判明することがあります。

こういった場合も芋づる式という言葉を使うことができますね。


コロナについて芋づる式で説明した例文

コロナの感染者が芋づる式に増えていく。

2020年からコロナの感染が世界的に流行しましたよね。
このように、感染者がどんどん増えていく状態も芋づる式を使って表現することができます。


逮捕について芋づる式で説明した例文

覚せい剤の密売人が逮捕されたことで、組織の人間は芋づる式に捕まってしまった。

さて、この例文からも分かるように、芋づる式が悪い意味で使われているかどうかは、その人の立場によって変化します。

たとえば、例文だと組織の人間の心境で語られていますので、芋づる式は悪い意味で使われています。
ですが、警察側からすれば、組織の人間を一網打尽にできたので、芋づる式を良い意味で使うことができてしまうんです。

ですので、芋づる式は悪い意味でも使えるというよりは、自分の立場によって意味が変わってくると覚えておくといいでしょう。

以上、芋づる式の悪い意味の使い方を解説しました。

最後に、芋づる式の良い意味の使い方を紹介します。

芋づる式の良い意味の使い方

財宝について芋づる式で説明した例文

海賊の財宝が眠っているとされる海域で調査していると、かつての硬貨や美術品が芋づる式に出てきた。

芋づる式はモノがたくさん出てくるときに使うことができます。
この例文は、芋づる式を良い意味で使った代表的な例といえますね。


記憶について芋づる式で説明した例文

かつて住んでいた建物を訪れたとき、幼少の記憶が芋づる式によみがえった。

人間の記憶は不思議なもので、様々な関連した情報から成り立っています。
そのため、1つのことを思い出すと、それに関連する記憶が呼び起こされることがあるんです。
こういった場合にも、芋づる式という言葉を使うことができます。

まとめ

芋づる式という言葉は、なかなか日常会話では使いづらい言葉かもしれませんね。

ですが、正しい知識を身につけていれば、いざ使うときに正しく使いこなすことができますので、ぜひ友人や家族に今日覚えた知識を披露してみてはいかがでしょうか。


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