能力不足で自主退職させる方法

「素行が悪い社員を自主退職させたい」
「能力不足の社員を自主退職させる方法ってないかな?」

テレビドラマではよく聞く解雇ですが、実際は簡単に使えない言葉です。
会社の助成金受給に影響が出ることもありますし、何より不当解雇で損害賠償請求に発展する裁判を起こされる可能性もあるからです。

そのため、経営者の中には「どうにかして自主退職させる方法はないかな」と知恵袋を調べる方もいるようです。
ただ、そんなことを調べる前に、まず考えておかなければならないことがあります。

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実際に働いてみないと、その社員の本当の能力は分からないものです。
そのため、一緒に働いている中で「1年も経ったのに、どうしてコイツは物覚えが悪いんだ」と能力不足が気になることもあるはず。
ですが、そんなときは自主退職よりもやらなければならないことがあります。

社員が能力不足だから自主退職させる方法を知恵袋で探す前に読むべき記事

確かに、知恵袋の情報をチェックしていけば、能力不足の社員を自主退職させる方法は見つかると思います。
ですが、どれもグレーゾーンの方法ばかりです。
つまり、そんな方法でいらない社員を自主退職できたとしても、退職者の口コミによって会社の評判はどんどん悪くなっていくと思います。

あくどい方法で自主退職を促すぐらいなら、その人材を優秀な社員に育てることに時間を費やしたほうが会社のためになるとは思いませんか?

能力不足の社員を自主退職させるぐらいなら、まずは見直すべきポイントを紹介しておきますね。

能力不足の社員を生まないポイント
  • 採用基準の見直し(人柄だけで採用していないか?)
  • 新人育成の強化(現代に合ったやり方で指導しているか?)

中小企業ではよくある話ですが、どうしても優秀な人材が応募してこないケースがあるはず。
その結果、学力や経歴よりも面接で感じた人柄だけで採用を考えてしまう方が多いのではないでしょうか?

ただ、過去に何かしらの努力をした事実が履歴書から読み取れない者を採用してしまうと、あなたの会社の業務をこなす基礎能力が欠けているリスクが出てしまうわけです。
ですので、まずは相手の能力をしっかりと見極める採用を心がける必要があります。

そして何より、社員の能力が育たない最大の原因は新人の育成にあります。
とくにありがちな失敗は、時代に合っていない指導法を続けているときです。
たとえば、一昔前は「仕事は見て覚えるものだ」という考え方が主流でした。
ですが、それは今の世代には伝わらない場合が多いです。
怒られることを恐れて質問できない若者が多くなりましたので、作業が進んでいない若手社員には適切なアドバイスをしていくことが重要だといえるでしょう。

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もちろん、中には学ぶスピードが遅い方もいるのは事実です。
ただ、能力不足の社員がいつまでも成長しないほとんどの理由は、やはり分かるように説明していないことが原因だと言われています。

解雇を考えるのは、人材を育成する努力をしてからでも遅くはないと思います。
もしかすると、大器晩成タイプで、のちにすごい人材に化けるかもしれません。

まとめ

さすがに、素行の悪い性格が原因で、他の社員に危害を加えるような人間の場合は、解雇を考える必要はあるかもしれません。
ですが、単なる能力不足の場合は、しっかりと人材育成をしていなかった会社のオチである可能性もあるので、まずはどうやったら成長してくれるかを考えたほうが、会社の利益になると思います。


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